アフターピルによる妊娠への影響とその限界

アフターピルは、避妊に失敗をしたときに、緊急に妊娠を阻止する目的で服用する錠剤となっています。このアフターピルが妊娠のメカニズムにどのような影響を与えるのかですが、まずはこのようなピルのなかには黄体ホルモンや卵胞ホルモンといった女性ホルモン物質が含まれていますので、通常であれば自然に起きるはずの排卵が阻止されて、そもそも妊娠ができないようにはたらきます。また、アフターピルを服用する以前の段階で排卵があって、受精をしてしまったとしても、この受精卵は子宮に着床するまでは妊娠をしたことにはなりませんので、受精卵が子宮に到達する前に、子宮内膜が剥がれて生理と同様の出血が起きるように仕向けて妊娠を阻止します。
このように、ホルモン物質の影響によって、妊娠を阻止するようにはたらくわけですが、そこには限界がないわけでもありません。排卵の阻止にしても、子宮内膜を剥がすことにしても、受精卵が着床するまでの時間にそれが実現することが勝負の分かれ目となります。そのため、アフターピルを服用するタイムリミットとしては、よく性行為後から72時間以内であるということがいわれています。このタイムリミットが経過するまでの間にアフターピルを正しい方法で服用することができれば、性行為から早い時間帯であれば9割、遅い時間帯でも7割から8割程度の緊急避妊の成功率があるとされています。いっぽう、72時間以内に服用できなかった場合には、まったく成功しないというわけではないものの、成功率は極端に低下してしまい、すでに手遅れとなることが多いとみられていますので、いかに製品がすぐれていても、タイムリミットによる限界というものはあるのです。

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